今の日本海春ニシン漁

現在漁獲されている石狩湾系ニシン漁を紹介します。


■ 石狩湾系ニシンの特徴 ■

 石狩湾を中心とした沿岸で生まれ、湾内を回遊し成長する地域性のニシンです。広範囲に回遊するニシンと比較し、成長が早く、2歳で成熟し産卵のため岸寄りする。このため脂肪分がすくないのが特徴です。

 年間漁獲量が約200トン前後であり、石狩湾系ニシンの資源量は小さいものと思われます。


■ 漁獲時期・場所 ■

 2〜4月。

 小樽〜稚内の日本海沿岸。

北海道日本海岸 春ニシン漁業域


■ 漁法 ■

 産卵のため沿岸に来遊するニシンを刺網で漁獲。

刺網での漁1
(留萌南部地区水産技術普及指導書提供)

刺網での漁3
(留萌南部地区水産技術普及指導書提供)

刺網での漁2
(留萌南部地区水産技術普及指導書提供)

■ 魚体の大きさ ■


春ニシン
前半
(左写真・下)
後半
(左写真・上)
成長年数 約3年 約2年
体 長 27〜28cm 23〜24cm
重 さ 250〜300g 150〜160g

■ 用途 ■


箱詰めされたニシン 市場にて
(留萌南部地区水産技術普及指導書提供)
価格的に高価
(メス:1,000〜2,000円/kg
 オス:500〜1,000円/kg)
なため、大部分が鮮魚として販売され、一部が加工されている。
輸入されるニシンに比べて日本のニシンはとっても高いんだ!


■ 漁獲量 ■


石狩ニシンの漁獲量 ※留萌管内:増毛町から天塩町までの漁獲量

数字のデータです。
 日本海 留萌管内  留萌市
平成20年 940 77 5
平成21年 2,059 77 17
平成22年 1,932 30 1
平成23年 1,945 7 2
平成24年 1,536 21 11
 平成25年 2,297  16 
 平成26年 1,141  27 
 平成27年  1,415  27  17 
  平成28年 2,059 
  平成29年  1,733  12 
 平成30年 2,596  24 

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